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ベランダに出る虫と虫対策

2021.06.20

こんにちは!「ベランダガーデン」by福田造園です。
先日はベランダガーデンのメリット・デメリットをご説明をさせて頂きました。
今回は、ベランダに虫が寄ってこない方法をご紹介します。

ベランダに出て時間を過ごすとき、一番気になるのは、虫の存在ではないですか。
虫がいたらせっかく静かに過ごせる空間が嫌な気分になってしましますよね。
そこで今回は、ベランダでの虫対策についてまとめてみました。
少しでも参考にして頂けると幸いです。

 

 

目次

 

ベランダにいる虫の種類

初めにベランダには、たくさんの虫がやってきます。

その中でも代表的な物を最初にご紹介します。

①クモ
毒グモを除いて、クモはほとんどの種が無害で、害虫(農業害虫・衛生害虫)を捕食する益虫とされています。しかし、その姿形からくる印象や不吉なイメージなどから嫌う人が多くいます。ひと口に「クモ」といってもその種類や生態は多様で、クモの中には自ら出す糸で巣を作って餌となる害虫を捕捉するタイプから、巣を作らずに徘徊して害虫を捕捉するタイプまでさまざまです。また、最近では本来、日本にいなかったセアカゴケグモという毒グモまでが海外から侵入し定着しており、注意が必要になっています。
引用:クモを知る(アース製薬)
ベランダによくいるクモはハエトリグモと呼ばれます。日当たりの良い庭や生垣でよく見られます。ウッドデッキを這っている姿もよく目にします。家の中にも餌を求めて入ってきて、流しの周辺や窓際で飛び跳ねるそうです。家の中にいたら優しく救って外に出してあげましょう。

 

②蚊
蚊のエネルギー源は糖分で、普段は花の蜜などを吸って生活しています。メスだけが産卵のための栄養源として吸血し、オスは吸血しません。人が出す炭酸ガスや皮膚のニオイ・温度を感知して吸血源を探し求めます。蚊はその種類により吸血する時間が異なり、アカイエカは夕方から夜にかけて、ヒトスジシマカ(通称:ヤブ蚊)は昼から夕方にかけて吸血します。また、ビルの浄化槽で発生して、オフィスで吸血するのがチカイエカです。地下鉄などで見かける蚊もこのチカイエカで、年中発生します。アカイエカとチカイエカは酷似しているので、見分けることは困難です。一般的に見られる蚊は、アカイエカやヒトスジシマカ(ヤブ蚊)。蚊は水のあるところに卵を産み付けますが、蚊の種類によって、その場所は異なります。水のきれいなところを好むもの、汚いところを好むもの、広い場所を好むもの、空き缶や空き瓶などのわずかなたまり水を好むものなど多様です。そのため、幼虫(ボウフラ)の生息場所も、池や下水溝、浄化槽、水田、古タイヤ、墓地の花立、空き缶など様々。ヒトスジシマカは、空き缶に溜まったような少量の水でも増殖できます。
引用:蚊を知る(アース製薬)
蚊は足の菌の種類が多い人の足の匂いを嗅ぐと、血を吸いたくなることも近年実証されているようです。食事や生活習慣で蚊に刺されにくい体を作ることができるといいですね。蚊は、ベランダに置いてある鉢の受け皿の水でも発生しますので、こまめに水を換えてあげることが大切ですね。

 

③カメムシ
本州、四国、九州を中心に、初夏から秋にかけて大量発生します。とくに宅地造成地や線路の土手、雑草地等に多く、クズの繁茂するところでカメムシの集団を見つけることができます。 注意が必要なのは10~11月ごろ。天気の良い日に一斉に飛び立ち、民家などにも襲来します。
引用:カメムシ生態と種類を知る(KINCHO)
ニオイがくさいカメムシ。カメムシは網戸があるガーデンルームの中にも侵入してくることがあるので、少しの隙間があればどこからでも入ってきます。ベランダで見つけたらそっと紙で拾い、場所を移してあげましょう。

 

④ハエ、コバエ
コバエは、ショウジョウバエなどの小さなハエの総称で、「コバエ」という名前のハエは存在しません。コバエと呼ばれるものの中には、ショウジョウバエ、キノコバエ、ノミバエ、チョウバエなどが含まれ、種類によって発生場所は異なります。なかでも植物を好むのは、キノコバエです。キノコバエの成虫は湿気が多く薄暗いところ、腐った植物の周りを好みます。そのため、観葉植物の腐葉土に混入した卵から成虫が室内に発生するケースが多くみられます。餌は、観葉植物の土に生える真菌類(キノコなど)や観葉植物そのもの(養分を茎から吸う)です。
引用:コバエを知る(アース製薬)
コバエが飛んでいるとそれだけで嫌な気分になりますよね。室内の観葉植物は有機物の肥料を使うとキノコバエの餌になるので使わず、無機質の化成肥料を使用しましょう。また、湿った環境を好むので、観葉植物はできるだけ風通しの良い場所に置くことをおすすめします。

 

⑤タカラダニ
小さな赤い虫はタカラダニというダニです。タカラダニ類は日本で4属13種が報告されていますが、人家付近で一番多く見られるのはカベアナタカラダニです。北海道から沖縄まで分布しています。コンクリートや岩石、煉瓦など乾いた場所を好み、建物壁面によく見られ、花粉や昆虫を摂食する雑食性のダニです。カベアナタカラダニは毎年春先に卵が孵化し、5月になると成ダニが出現します。成ダニは産卵後に死亡し、7月になると死に絶えるので、見られるのは5〜7月の期間限定です。産卵場所は、屋上や地上敷地の壁面の隙間・割れ目です。このような狭い空間は温度や湿度の変化が少なく、アリやクモなどの外敵から身を守れます。卵のまま夏・秋・冬を越して翌年の春先に孵化するそうです。
引用:この時期よく見る小さな赤い虫 その正体は?(ウェザーニュース)
タイルデッキの上にもよくいますので、潰してしまい服が汚れることもありますよね。対策としては高圧洗浄などでこまめに洗い、清潔な空間を保つことです。

 

虫に効く防虫成分

 

代表的な虫を紹介してところで、次に虫を対処できる成分と商品をご紹介します。また植物でも虫の嫌がる匂いを出す植物もありましたので、合わせてご紹介します。

 

①ピレスロイド
除虫菊(シロバナムシヨケギク)の花(子房)に含まれる天然殺虫成分をピレトリンと呼びます。ピレスロイドはピレトリンに似た化合物という意味です。有機リン剤など他の殺虫成分にはない、優れた特長があります
1⃣速効性であること
微量でも害虫によく効き、速い効力を示します。例えば、キンチョールをハエに吹きかけるとすぐにノックダウンします。
2⃣忌避(イヤがって近づかない)効果があること
蚊取り線香や電池式蚊取りを使った場合、蚊を殺すだけでなく薬剤濃度の薄い場所では蚊が嫌って近づいて来ないという効果があります。
3⃣ 追い出し効果(フラッシングアウト)があること
家具の後ろに隠れているゴキブリにゴキブリがいなくなるスプレーなどを噴射すると明るい所に飛び出してきて死にます。
4⃣安全性が高い
ピレスロイドは害虫の皮膚や口から入り、神経に作用しマヒさせて虫を退治します。また、哺乳類・鳥類など恒温動物の体に入ってもピレスロイドは速やかに分解され、短時間で体外へ排出されてしまいます。
引用:ピレスロイドとは(KINCHO)
ピレスロイドを使った商品はたくさん販売させていますが、中でも最近よく見るのはワンプッシュで蚊がいなくなる「蚊がいなくなるスプレー(KINCHO)」です。なぜワンプッシュで効果があるのか疑問があったので、調べてみた所、実は蚊は飛ぶ時間より壁や天井に止まっている時間が長いという研究結果があり、1プッシュで壁や天井に薬物を付着させ蚊が止まった時に薬物に触れ、ノックダウンするという商品のようです。薬剤が空間に漂うことはないので、これなら安心して使用できますね。

 

②ディート
化学名をジエチルトルアミドと言って、昆虫忌避剤として用いられています。蚊などの触角に作用する虫除け剤として、1964年に米軍が兵士用に開発しました。効能、効果が、蚊やダニやブヨやアブといった吸血害虫や、またその害虫が媒介する病気(ツツガムシ病や日本紅班熱等)から防護するために非常に優れた薬剤として、現在スプレータイプやポンプタイプ、液体タイプやティッシュタイプなどいろいろな形態で、海やハイキング、キャンプや屋外での活動等、広範囲に便利に使用されています。
引用:虫除け剤(ディート)(医薬品管理センター)
基本的には体につけて虫対策する際に使われる成分の様です。「サラテクトPremium0(アース製薬)」に使用されており、特徴としては、より多くの虫対策ができ、お肌に優しいという商品です。年齢による使用の目安もありますので、ご使用の際には注意が必要です。

 

③イカリジン
「イカリジン」とは、1980年代にドイツで開発された虫よけ成分です。
現在ではヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなど様々な地域で製品化されています。
日本では、2015年に金鳥が初めて、「イカリジン」を配合した製品が製造販売の承認を得ました。従来からある虫よけ成分の「ディート」は、12歳以下のお子様には、年齢に応じて1日に使用できる回数に制限がありましたが、「イカリジン」にはそれがありません。そのため、小さなお子様からお年寄りまで安心してお使いいただけます。
引用:イカリジンとは(KINCHO)
ディートと同じようなこちらの成分ですが、特徴としては、お子様にも使用できるという点と何回でも塗りなおしできるという点ですね。「お肌の虫よけプレシャワーDFミスト(KINCHO)」で使用されており、衣類に優しい虫よけ対策とされています。

 

④シトラール(ハーブに含まれる)
シトラールはレモングラスやその同属種から採れる精油の主成分です。一説によると、蚊は二 酸化炭素と人の体温と匂いを頼りに近づくため、精油の香りが人の匂いを消す効果があります。シトラールは、レモンやレモンバームなどにも含まれます。育てやすく香りがさわやかなレモングラスに虫よけ効果があるなんて、ベランダで育てたくなる植物ですね。

 

⑤シトロネラール(ユーカリに含まれる)
レモンユーカリなどから採れる精油の主成分です。蚊が嫌いなにおいで、近くに来なくなる成分として知られています。蚊を殺すのではなく、嫌がって来なくなるなんて理想ですよね。

 

⑥ゲラニオール

ゲラニオールはバラに似た芳香成分となります。こちらも虫が嫌う臭いで、ゼラニウムやレモンに含まれています。ゼラニウムは多年草で温度が適していれば一年中開花します。育てるのも簡単なのでお花が好きな方はぜひゼラニウムで虫よけ対策をおすすめします。

 

まとめ

 

虫の種類と虫が嫌がる成分、商品をご紹介しました。
虫に悩んでいる方はぜひ虫よけ対策や虫よけ植物を使用して、
楽しいベランダガーデン生活ができると良いですね。